読書:ヴェイスの盲点(クレギオン1)冒険は男のロマン!

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ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

オンボロ宇宙船で荷物を運ぶ「宇宙の運送屋」の物語がこんなにも熱いものだったのかと改めて驚く。初出は1992年、20年前の作品と気づいてまた驚く。いやー読んでない人は読んだ方がいいです、この作品。

簡単に紹介すると、零細企業「ミリガン運送」の社長ロイド・ミリガンはロマンとお宝を求める中年オヤジ。普段はだらしないがいざという時は頼りになる男。無茶な仕事がたたってつき合い切れない従業員が次々に退職。
たった一人残った女性パイロットのマージは毎度ロイドに振り回されつつ、類いまれな才覚でロイドをサポート。そんな二人と優秀なナビゲーター少女・メイが加わって、惑星ヴェイスで事件が起こるのが本書です。

まず序盤の危険地帯を抜けるシーンに白熱!チェスや大気制動など伏線がぴりりと効いて、のっけから最高潮に盛り上がってがっちりと引き込まれてしました。思わずニヤリとするような仕掛けが満載。

お宝を求めるロイドの無邪気さ、素直さは良くも悪くもうらやましい。そこはいくよな、やっぱり!と読みながら同調してしまいます。
危険なところに飛び込んでも、彼らとならきっと大丈夫、いける、いってお宝を手に入れられる!と自分も冒険に参加している気分。SFであると同時に夢見る男の物語なんですよね。

しかし、活躍するのは男(おっさん)だけではないです。目くじらを立てながらもキリリと仕事をこなして危機を乗り越えていく美人パイロットマージの姿もたくましいです。

また、宇宙船の航行や船外活動の描写が緻密でイメージが湧きました。あとがきに解説がありますが、「科学考証に基づいた物語作り」が、リアルさにつながっている気がします。
宇宙戦艦も異星人も出てきませんが、スペースオペラしてます。

実は以前読んで一旦古本屋に売却したのですが、また読みたくなって新たに購入しました。手放したことを後悔しております。シリーズ物なので全部揃えなきゃ!今度はずっと手元に置いておきます!

ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
野尻 抱介
早川書房
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