読書:「天冥の標VI 宿怨 PART1」読了。壮大な物語がつながり始めた!

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今作で7冊目(1巻は上下分冊)となる”天冥”シリーズ。今までの巻では見えてこなかった物語の全容が、少しずつ明かされはじめました!今までの巻ではつながらなかった数々の伏線が、いよいよ回収され始めた感があります。

巧みに張られた伏線を鮮やかに回収して物語を紡ぐ。その爽快感が小川一水さんの特徴だとファンの方の多くは感じられているのではと思いますが、そういえば今までの6冊はその爽快感はそれほど感じなかったように思ってました。

5巻まで読んだ限りでは、それぞれの巻である程度のつながりは感じさせられるものの、巻ごとのテーマがかなり異なるので、(例えば2巻はパンデミックを描き、3巻ではSF冒険活劇、4巻は性を扱う、など)”天冥”シリーズとはいかなる物語なのかぜんぜん見えてきませんでした(笑)。

歯がゆい思いをされて読んでいる方も多いのではないでしょうか。 が、しかしこの6巻では登場人物、歴史、キーワードなどの意味とつながりが明かされはじめて、この物語がどう収束していくのか勝手に想像できるところまで達したように感じます。

特に巻末についた年表と人物・用語集。これがかなり面白いんですよね。読んでみると、改めてあの巻とあの巻のこことここがつながってる!なんて思い出したりするのがとても楽しいです。忘れているんですよねー、けっこう。

そして改めて感じたのが、伏線の張り方、引っ張り方、回収の仕方が今までの小川一水さんの作品と比べてかなり壮大、ということ。それぞれの巻、それ自体が伏線となっているので、これが最終巻でザクザクと回収されるという超・小川節を期待せずにはいられません。全10巻という長編ならでは。

この6巻が出たことによって、今までの巻をもう一度読み返したくなりました。未読だけど気になっている方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ、どうぞ。おススメですよ!

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